ベンサム (1748〜1832 イギリス🇬🇧の哲学者)
幸福が善ならば、その最大の分量すなわち最大多数の幸福が何よりも選ばれるべき目的、
道徳的善である
ベンサム 『道徳および立法の原理』より
解釈としては、最大多数の人たちが幸福であることが、国家にとって最大の幸福である。
ベンサムは功利主義の提唱者だ。功利主義というのは、「善悪の基準は、社会全体の有用性(功利)によって決定される」という考え方である。
世の中がより良くなるために、ベンサムは、「最大多数の最大幸福」という基準を考えた。
ベンサムは「幸福が人生の目的」と考えた。だから幸福の量が多ければ多いほど世の中はより良いものになると考えた。
どのようにすれば幸福を増やすことができるのか❓
ベンサムは、自分の幸福を追求するには、他人の幸福を考えることが第一であると。なぜかというと自分の周りの人が幸福になれば自分も幸福になるということだ。
ショーペンハウアー (1788〜1860 ドイツ🇩🇪の哲学者)
世界はわたしの表象である
ショーペンハウアー 『意志と表象としての世界』 より
「表象」とは、まるで目の前で見ているように心に思い描くことだ。
我々が見ているものは自分自身だけのものである。なぜなら他の人はまた違った見方をしているからだ。だから私の表象でしかないということだ。
同じものを見ても、見る人によっては全く違う一面を見ているかもしれない。他人の目を通していつもの自分の世界を見てみると、全く違う世界として写っているかもしれないということだ。
ミル (1806〜1873 イギリス🇬🇧の哲学者)
満足した豚であるよりも、不満を持つ人間となる方がよい。また、満足した愚か者となるよりも、不満をいだくソクラテスになる方がよい
ミル 『功利主義』 より
満足のゆく生活をしたいという人が大多数だと思う。お腹いっぱいに食べて、寝っ転がっている豚は幸せそうだ。でも、豚のようになりたいと思う人は少ないと思う。
美味しいもの、十分な睡眠、安定した生活そんな幸福だけを追求して満足している愚か者よりも、理想や真実を求めて不満足でいるソクラテスのような人物であるほうがいいというのがみるの考え方だ。
ミルは功利主義者の一人である。ベンサムは、「最大多数の幸福」というような、幸福(快楽)の量を重視したけれど、ミルは幸福の質を重視している。
だからミルは、幸福、満足を求めるといっても、より質の高い幸福、満足を求めるべきだと主張している。
最後に
これらの哲学の巨星たちの言葉は、知恵と真実への絶え間ない探求を称賛し、我々に深遠な洞察を与えてくれる。彼らの哲学的な旅路は、知識の果てしない海における勇気ある航海と見なされるべきである。そして、我々は彼らの遺産を胸に刻み、未来への希望とともに、知性と理解の更なる深化を目指して歩み続けねばならない。今回の名言の旅はここまで。ではごきげんよう。さようなら。
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