中村哲医師とはどういった方なのか❓
中村哲(なかむらてつ) 1946〜2019 戦争と干ばつに苦しむアフガニスタンで36年間にわたり人道支援を続けた中村哲さん。医師という立場を超え井戸や用水路の建設に取り組み多くの命を救った。九州大学医学部を卒業し精神科医に。昭和59年パキスタン北部ペシャワールの病院に赴任、医療支援に取り組む。アフガニスタンを大干ばつが襲って以降は水資源の確保にも取り組み1600本以上の井戸を掘る。さらに25キロ以上にも及ぶ用水路も建設し砂漠化した大地に再び緑を蘇らせた。令和元年、何者かに銃撃され亡き人に。
名言
誰もそこに行かぬから。我々が行く。誰もしないから我々がする
中村哲
一見中村哲さんの活動を知らなければこの言葉だけだと冒険心や先駆者精神を強調しているように見えるがこの言葉には利他の気持ち非常に込められていると思う。この資本主義社会の中においては何もかも数字で表され我先にと自分のことしか考えられなくなっているこの現状は危ういと思う。もっと大切な何かに立ち帰らなければいけない気がする。そんな気にさせてくれる名言だ。
生きとし生けるものが和して暮らせること、これが確たる恵の証である。世界の片隅であっても
このような事実が目前で見られることに感謝する。
中村哲
当たり前のことに当たり前に感謝をするということは簡単なようで難しい。その事を思い出させてくれる。今の現代は十分なほどに物も増え昔に比べても豊かになった。でも人の欲望は止まらない。そんな時にふとこの言葉を思い出してみてほしい。
絶対に必要なものは多くはない。恐らく、変わらずに輝き続けるのは、命への愛惜と自然に対する謙虚さである。その思いを留める限り、恐れるものは何もないと考えている。
中村哲
物質的なものよりも命と自然に向けられた深い感謝と念と謙虚な姿勢が真の輝きをもたらすという事でろう。この名言は心に響きシンプルや質素な生活の美しさや真の豊かさを考えさせられる。
裏切られても裏切り返さない。誠実さこそが、人々の心に触れる
中村哲
この言葉はまさに今この地球のどこかで起きている紛争、戦争、争いがなくならないということを表している言葉な気がする。裏切られ許し裏切られこの繰り返しで争いが起こってしまう。そんな時に寛大な心で許すことでより強固な信頼を生み持続的な良好的な関係性を生み出すというメッセージを中村哲さん自身の経験から伝えたかったのだろう。
『一隅を照らす』という、なぜかこの言葉にすがりたかった。そして、もはやそれ以外に自分の生き様を考えられなくなっていた。
中村哲
「一隅を照らす」という言葉はもともと天台宗の開祖、最澄の言葉で「一人一人が自分のいる場所で、自らが光になり周りを照らしていくことこそ、私たちの本来の役目であり、それが積み重なることで世の中が作られる」という意味があるそうだ。世の中で目立つような職業、出来事に目がいきがちだがそれぞれ人間一人一人が存在することで世の中が成り立っている。必要のない人などいないのだ。まさに生きてるだけで丸儲けである。
最後に
中村哲さんの心に寄り添う名言の数々。彼の言葉は私たちに勇気や希望を与え新たな一歩を踏み出す力や悩みに対しての新しい考え方や見方について享受してくれる。これからも更新していくので今後の名言の旅もお楽しみください!
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